正直なところ、自作を客観的に読み直すのは難しいです。どうしても主観が入ってしまい、純粋な読み手にはなれません。
だから感想は貴重です。しかし、なかなかいただけないのも現実……。
そうなると、まったくしないよりはマシなので、書き終えたあと読み直して修正するのが良いです。文章ならば修正すればするほど、完成度が上がると思います。
幸いなことに、カクヨムではページごとのアクセス数があるので、これを参考すると、自作に問題があるのは文章か構成なのかを判断できます。
・2、3ページ目以降、極端にアクセス数が減る場合。
つまり冒頭で読み手が脱落します。文章そのものに難がある可能性が高いです。どんなに面白い作品でも、文章が読みづらいと読み手は去ってしまいます。
もしくは、冒頭でがっつり解説の可能性が……。
・じょじょにアクセス数が減っている場合。
初めはいいけど、ページが進むにつれてアクセス数が減っていくのは、途中であきられた可能性が高いです。
それか、更新後、また読もうと思われていたはずだけど、そのうち忘れられたとか……。それだけ魅力ある作品でなかったのかもしれません。
つまり構成に問題がある可能性が高いです。
例え構成そのものに問題がないとしても、そもそも読者の好みではない可能性が高いです。完結しているのに、読まれないパターンはほとんどがそれでしょう。
残念ながら、頑張って書いても読まれない時は読まれません。拙作も流行とは縁がないため、読まれないマイナー作品扱いで終わりです。何を書いてもです。
だから読まれるためにランキング上位を目指そうとして、流行のラノベ系に手を出す書き手さんが多いのです。
本当に好きで書いている人だけでなく、書籍化を狙っている書き手さんも参入しました。そのため、ランキングのあれこれが大きく問題になりました。(詳細は省きます)
しかし現在、出版界は大不況。年々売上が下がっているのに、発行点数は上がっています。書籍の種類を増やし、できるだけ書店にたくさん置かせるためです。人の目につけばつくほど、売れる可能性がありますから。
さらに売上を伸ばそうと、最近の出版社は芸能人等の有名人に小説を書かせ、賞を与えます。もともと知名度があるため、ふだん読書しない層が大量に買います。
売り上げランキングの上位に、タレント作家がいるのはそのためです。決して、内容の良し悪しで買われたわけではないです。
そのしわ寄せがどこに来るかというと、作家を目指す素人物書きさんです。デビューしても小説そのものが売れないため、最近のラノベ業界は印税が低く設定されているようです。
他の方のエッセイ読んだら、5%とあって驚きました。10%が以前の常識だと思っていたのですが。
そう考えると、1000円の書籍を1万冊刷ったとしても、印税はたったの50万円。そこから源泉徴収引かれて、およそ45万円ぐらいでしょうか? 素人なので、想像になってしまいますけど、労力のわりに収入が低い仕事です。
だから昔のような、プロ作家は魅力ある職業ではなくなりました。
インターネットの普及によって、今まで物書きをしなかった人もたくさん、ネット小説を公開しています。それだけライバルが多いことにもなります。
そのあたりをふまえ、たとえ自作が読まれなくても、仕方がないと割り切ることも大切です。
趣味なのだから、書いて楽しんだもの勝ちです。
楽しくない創作をしてまで、ランキング上位や収入にもならない書籍化を狙うことに、何の意味があるのでしょうか?
書き手まで流行モノばかり追うと、ジャンルの多様化が失われ、最終的にはネット小説そのものが衰退するかもしれません。ネット小説=テンプレ小説。というレッテルが貼られることで、読者層を限定してしまいます。
…………と、私は自分にそう言い聞かせながら、カクヨムさんで公開しています(^_^;)
接続詞と視点の問題に関しては、人によってさまざまな意見があるため、省きました。一人称はともかく、三人称については好みがそれぞれあります。
これといった正解がないため、商業小説を読んで、ご自身の好きな書き方を模索するのがいいと思います。
以上で終わりです。
タイトルページでも書いたように、あくまでも一個人の書き方ですから、参考程度にしておいてください。
書き手の数だけ、小説の書き方があります。
・三日後に補足。
カクヨムではあまり需要がないみたいです。初心者向けの書き方は。
それだけある程度書ける人が多いのかもしれません。ランキング上位だとライト寄りなので、初心者さんも多いのかなと思ったのですが……。
初心者でない中級者レベルになると、これを読んでも「当たり前のことばかり」と感じるでしょう。
それか、自分の書き方とまったく違うから、参考にならないか。
いや、それとも夢をぶち壊すようなこと書いたからかな。読んで気分を害したら申しわけないです。
現実問題、本が売れないのは、昔、書店で働いたことがあるので実感しています。インターネットが登場したころから、年々、厳しく なっています。ひどい時は出版社から強制的に、雑誌や文庫本を給料天引きで購入させられました。だいたいが、創刊号の新しい雑誌です。バイトなのに、これ はきつかった。読みたくもない雑誌のために、時給1時間分がまるまるなくなったんですから。