コミュ力がないとネット小説が読まれない時代になったのだ。おそらく。
カクヨムさんには皆さんも期待しているはず…
自分の作品は超ニッチなジャンルかつ流行にまったく乗っていないのもあって、投稿した時点からランキングとか感想とかはほとんど期待していませんでした。
だからアクセス数を確認することなかったし、ログインすらしていなかったという。
トップページ見たらランキング作品ばかり目立ってしまい、下位の作品を探しようがないという不満が爆発しているエッセイ、あれこれ読みました。
うーん、ネット小説の問題そのものがカクヨムでも再現されているなーとがっかり。
ネット小説はまず人が来ないと読まれません。
読まれないと面白いかどうか以前の問題になってしまい、感想なんて期待しても無駄。
それをどう解決していくかというと、まず宣伝。
自分のサイトやブログ、ツイッターを持っていたら更新したよー、と告知すること。
だけどそれでもほとんど人が来ない。
おそらくつぎにするのは、ランキングサイトに登録すること。上位になればたくさん読まれます。ほかのネット小説投稿サイトを見たら、それは一目瞭然。
しかしその上位への道がとっても厳しい。
カクヨムに作品登録されている皆様ならよくわかると思いますが、作品を書いて投稿するだけでは、ほとんど読まれません。
やはり宣伝が必要。ツイッターにたくさん自分の作品を宣伝しすぎて、上限が設けられたぐらい盛んだったようですね。
そのうち、読みもせず、★を大量の作品につけて、そのお返しを期待するとか裏ワザ(?)が一部の作者のあいだで横行したよう。
あと、やたらたくさんフォローして、そのお礼の★やコメントをもらおうとしたりとか。
その怒りがネタ小説としてエッセイその他ジャンルの上位を占めていたりとなかなかカオスです。
そんなことをしてまでランキング上位になりたいのかーと、顕示欲と承認欲求が吹き荒れる嵐を垣間見たようでした。
その不正(?)した人たちには、あれこれ苦情を言っても無駄です。
ああいうタイプは要領が良いので「やったもの勝ち。だったらおまえもしろよ」ぐらいにしか考えていないでしょうから。
それで思ったのは、こつこつ書いている真面目な書き手ほど、不利な状況をなんとかしていただきたいなーと。
カクヨムだけではなく、ネット小説界隈はまず、どれだけ人気ジャンルの流行をキャッチしているかが重要になります。
その次に読み手に興味を惹かせるようなタイトルとあらすじ。あと男女向けにカテゴライズされた萌えキャラ。
それらがあれば、会話文だけの作品でもランキング上位は夢ではありません。
まずこれが大前提。そういう作品書けないと、宣伝しても上位は無理ですが……。
(なぜライト系じゃないと読まれないのかは、無料で手軽に暇つぶしする層には未成年が多いからです。いわゆる子どもでも楽しく読める作品でないと、人気を出すのはとても厳しいです。長年、ネット小説を公開していて身に染みました)
そのあとは宣伝になるのですが、その時、鍵となるのがネット世界でのコミュニケーション能力。
ツイッターのフォロー数が多ければ多いほど、宣伝効果があります。
ランキングだって仲の良い書き手さんがたくさんいればいるほど、更新するたびに投票されます。
だけど、現実世界と同じように、書き手の人全てにコミュ力があるわけではありません。交流する時間があれば、読み書きに費やしたい人も多いはず。
そうなると、どうしても作品の良し悪しよりも、コミュ力という特技を駆使した書き手さんが有利になります。
時代の流行をキャッチする能力も、自分はコミュ力のひとつだと思っています。コミュ力というのは、第三者にどれだけセルフプロデュースできるかであって、あまたの読み手(第三者)の心をうまく捉える能力のことです。
残念なことですが、コミュ力がないとうまくいかない現実世界の縮図が、カクヨムさん(ネット小説世界)でも起きているようです……。
けれど、そういうのにうんざりしている書き手さんがたくさんいて、大量に不満や改善要求を発信しているのが救い。
ほかのネット小説投稿サイトにはない特徴が、今後へと生かされるよう、カクヨムさんの隅っこで見守っています。
下位の作品を探せるよう機能を強化して欲しいです、切実に!!!
以上。一中年のぼやきでした。
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※2016年3月21日にカクヨム投稿したものを移転しました。
諸事情により7月1日に削除しました。
この記事がダントツ人気があったのもあって、同じことを思っている書き手さんは多いようです。
★計101 フォロー計7
以下、頂いたコメント(匿名にしました)
№1
カクヨムでは不満や嘆きが目立つのは確かですが、埋もれている作品を探そうとする地道なスコッパーさまもたくさんいらっしゃいます。創作愛を感じます。独自に企画を練る方々もいます。色んな取り組みがあるのです。
ここカクヨムを、いいサイトにしていきたい。そんな想いが満ちています。
まだまだ少数派かも知れませんが、営業によるインスタントな人気より、えもいわれぬ底力を感じます。断然魅力的です。私はそんなユーザーの一人でありたいです。
もしかするとそうしたものこそが真のコミュ力なのかも知れません。
№2
何故、書き手が、書き手を褒めなければ星が着かないのでしょうか?
もっと読み手が増えて、星やフォローが着くような状況になればと思います。
№3
私も常時おなじ様な疑問に苛まれており、ひいては自分の作品へのモチベーションに影響を及ぼしております。
読まれなければ意味がない。しかしコミニュケーションで勝ち取った★にどれほどの価値があるのか。今はただ、悩みながら細々と書いています。
№4
内容を読ませていただきました。私の感想ですが、真面目な人でも問題ないとは思いますよ。大事なことは小説を更新し続けること。というか、話を提出し続 けることが大事です。割とこういうサイトでは毎日、気になる作家の小説を見に来る傾向があります。これはどの小説サイトでも共通だと思います。つまり、小 説を毎日更新して自分はここで作業してますよアピールが実はかなり重要なのです。こういう行動をすることで顧客を作り、運営することが割と大事になってき ます。そして、次に大事なのはフォローに関しては割と気にすることはないってことですね。
私も最初★爆、フォロ爆について考えてたのですが★爆は論外だとは思うのですが、フォロ爆に関しては見返り要素があまり少ない。まあ、度を超さない限り は問題ないと考えてますね。一時間で千越えとかしない限りは問題ないかと。あと他にも問題視されてるのは複垢とレビュ爆ですね。
まあ、中身のないレビューにはあまり中身のないのは参考にされない方が良いかと。
なんか書きすぎましたね。まあ、真面目な人も生き残る方法はありますよってことで。
№5
こういうぼやきエッセイが大量に投稿されて、
「気持ち分かりますー」って言う星がいっぱいつくってのは、
要するに今のカクヨムの利用者がほとんど『書き手』ってこと。
そもそもそこにも問題があるよね。
あなたの文章読んだけど、やっぱ今の10代20代が書く文章とは違う。
思うんだけど、恋愛だのSFだのって言うジャンルじゃなくて、年齢でのジャンル分けをしてくんないかなと思うことがある。
俺はあなたのような文章の方が好きだし、そういうのがすぐに検索できるなら、カクヨムで小説探してみようかなって気にもなる。
ついでに年齢別コンテストとかやってくんないかな。市販の文章みても、何もライトノベルばかりが売れるわけじゃないんだし。
というわけでがんばって、てか、お互いがんばろ。
№6
宣伝しても全く読まれない作者です。
作品が面白くないのも一理有るかもしれませんが、やはりネット小説の人気ジャンルから大幅に逸脱しているのも原因なのではと最近思い始めました。
人気傾向を掴む能力を身に付けようと思います。
№7
次回改善策なども読みたいです。
これがランキングで目立ちますよう。
№8
小説は、紙ができてからずっと、他人と協調できない人間の叫び声がつづられてきて、昔は「珍しかった」から読まれたけれど、最近はそういう人が増えすぎたのかも。
読みたくない人は死ぬまで読まない。
それでいい。
№9
自分の好きなジャンルなら血眼になって探しますが、殆どの人はそこまでしませんね。
№10
異論なし。
アンテナ張ります。地道に畑を耕します。執筆修業の邪魔にならない範囲で。
嘆いてもしょうがないなと思います。ニッチで流行りじゃなくても多くの人に愛される、そんな作品が存在するのは事実。
私自身の作品が、『そんな作品』になりうる為の要件を満たしていない。それだけです。
作者さまのご執筆がこれからも順調でありますよう。
№11
コミュ力(ここでは流行の乗る事も含む)は必要になるでしょう。なぜなら、他人と関わらずに生きていける人はいないからです。
今の時代、誰でもWEB小説を投稿、及び読む事ができます。
つまり利便性が良くなった。ハードルが下がったでしょう。その一方でコミュ力が必要になったのでしょう。
ただし、それでWEB小説しての価値が下がった可能性はあり得るかもしれないです。逆に上がった可能性もあると思います。
なにが言いたいかというと、小説の価値としては、よく分からないと思います。
人が集中した事により質の良い作品が埋もれた可能性もあるかと思います。
そういった問題を解決する方法は正直、難しいと思います。
だからこそ、運営側も試行錯誤しているように感じます。
質が悪くてもランキング等に上がる作品はあります。それは筆者の言う通りコミュ力のお陰でしょう。
ただ、質の良い作品もあるので一概に悪いとは言えないと思います。
良い作品なら、口コミで広がる可能性もありますし……。
№12
似たような作品が二つ並んでいたら、レビューをたくさん書いている人と書いていない人の作品があったら、どっちを読むか。簡単な話です。
他の方の作品を読まずに自分の作品だけ読んでもらおうなんて虫のいい話です。時間は限られているのですから。
コミュ力なんかなくても、他の方の作品を読んで感想を書き続けていれば、そのうち自分に戻ってくるものです。情けは人の為ならず、ですね。
カクヨムだろうと、なろうだろうと、作品を投稿すれば読んでもらえるなんて虫がいい話です。
上から目線で「ほら読め」って投稿される方々、何か勘違いていませんか?
もちろん、読まずに☆三つは論外です。
№13
もしこの作品に書かれていることはとても至極まともでした。少なくとも私はそう思いました。
しかしそれと同時に、もう一つ思ったことがありました。それは……
ただ純粋にこのサイトに自分の作品を上げたいと思っている人限定の意見なのでは?
とも思いました。
普段の私は、Web小説を読まない(Web小説を読む時間があるなら市場
に出回っているプロの作品を読む)んですが、そんな私がいざそんな世界に飛び込んでみたら、やはり……
プロ作家を目指していて作品を上げておられる方が多すぎます。
結局その方たちからすればこのサイトもただの「営業サイトの一つ」なのでしょう。
だからこそ自分の作品を読まれるためならば、なんでもしてしまうのでしょう。
そしてこれはあくまでも私個人の考えなので、あまり気にしないでくださいね。
№14
グーテンベルク革命とよばれるものは、本の大衆化を実現した。
それまで、ごく一部のものが持つことをゆるされた本は、大衆に向かってひらかれる。
ただ、この時点では本というものはB to Cのものであり、それを生み出すのは限られたひとであった。
だから、元々書き手は優れた営業力と企画力を必要とされた。
Webは、書き手の大衆化を実現する。
小説は、C to Cの時代をむかえた。
だから、もうかつてのように営業力を持つものだけが作家になるのではないと思っている。
わたしたちは、第二のグーテンベルク革命の中にいるのだろうか。
そもそも、C to Cと言った場合、大衆ってなんだろうと思う。
それは、産業革命が要求した労働力と購買力を実現するために、地域=土地から脱コード化されたひとびとということになる。
でも、C to Cだって結局のところは、P to Pなんじゃあないかな、と思うのだ。
わたしたちが作品をはさんで対面するのは、コンシューマという匿名の集団ではなく、個人のはずだと思う。
わたしたちが書くときには、匿名の集団に向かって書かなければいけないなんて、誰が決めたんだ。
別に、任意の個人であってもいい。
BからみたCは、匿名の集団かもしれないが、個人に対するのは常に個人だと思う。
たくさん読まれる必要は、ない。
読んでほしいひとに、読んでもらえればいい。
わたしは、そんなふうにも思う。
いただいたコメントは以上です。
それで思ったことを少しだけ。
上記のぼやきを読んだ方々のコメントから察するに、ランキングが主流の投稿サイトから活動を始めた人と、そうでない古参の人で大きく意見が別れるのかもしれません。
私は超古参派です。
だからどうしても、ランキング頼みの作品探しに違和感があって、もっとカテゴリ細分化して探しやすくして欲しい、という気持ちが強いです。
ランキングが主流になる以前は、サーチサイトで細かく検索できました。だから人気のないジャンルでも、ある程度、訪問者がありました。趣味が合えばファンもつきます。
しかし、ランキング上位でないと読まれにくくなってしまったことで、宣伝するには、上記のぼやきで書いたとおり、流行ラノベ作風かつコミュニケーションがどうしても必要になります。その格差如何で、読まれた、読まれないという落差が大きくなってしまいました。
毎日投稿すればいいじゃないか。
作品の感想をたくさん書けばいいじゃないか。
書いたのだから読め、という意見はおかしい。読まれる人はそのための努力を怠っていいないのだから。
といった趣旨のご意見がありましたが、「そんな時間がない社会人が、圧倒的に不利じゃないですか」とコメントレスをしたくなってしまいました……。
そもそも、趣味で読み書きしている人が多数なのだから、気楽に好きな作風やジャンルを探せる環境が欲しいです。
結局のところ、ランキング上位にならないと、読まれにくいサイト構成こそ大いに問題があるのではないでしょうか?
検索システムを改善されたそうですが、やはりカテゴリ細分がないと探しづらいことには変わりありません。
せめて恋愛だとBLやGLぐらい作ればいいのに。歴史は日本と海外とか。それすらないんだから、本当にごっちゃまぜ状態すぎる。
そのシステムの穴を利用して、何が何んでもデビューしたい人たちがズルをしているのが残念すぎます。だから一日でも早く、書き手も読み手もストレスのないシステムの改善を願っています。
サブタイトルのように、今後に期待しています。カクヨムさん。
……だったらなろうに行けばいい、と思われる方がいるかもしれませんが、あそこもマイナージャンルや描写たっぷり作品は、ほとんど読まれません。私の所感では、下位でもランキングに入れば、まだカクヨムのほうが読まれるぐらいです。参考までに。