あなたの小説はなぜラストまで書けないのか。あるいは読まれないのか。

文章が読みにくい、冒頭しか読まれない、最後まで書けない、という初心者が陥りがちな悩みを少しだけアドバイスします。

アンハッピーエンドにする場合は、読み手を納得させる展開が必要

先日、ブックマークしていたネット小説が完結したので、一気読み。
ネット小説では珍しい硬派な作風で、文章もとてもうまいから、期待は高かったです。が、しかし。
ダブルヒロインが二人も死んでしまうなんて、驚き。
一人目はまだ分かる。それを悔やんだ主人公も、ヒロインのあとを追って死ぬ展開を想像していたのですが、まさかの二人目の死。彼女、ほかに好きな人がいたけど、ひどすぎる主人公に恋して、庇って……。
その主人公だけなぜか生きていました、というオチに愕然。
作者さん、女性に恨みがあるんじゃなかろうか、というぐらいひどい展開で終わっていました。

うまいのに、面白いのに、肝心な部分で手を抜いてしまっているから、もったいなさすぎ。短編ならまだしも、文庫本一冊ぶんはあるだろう、長編だからよけいにがっかりしてしまったという。


そこで思ったのは、タイトルのとおり、「ハッピーエンドにしないつもりならば、読み手が納得できるような設定、展開、ストーリー、キャラを作る必要がある」ということ。
ハッピーエンドが読み手に好まれるのもあって、ほとんどの作品は円満に終わるでしょう。けれど、どの話もハッピーエンドばかりだと食傷気味になります。たまには、ぴりりと辛味のある悲劇的なお話も読みたい。
そういう読み手のために、アンハッピーエンドのお話しも需要があります。少なくとも私はそう。
だけど、とってつけたような展開の鬱エンドや、あっけない死に方だと読み手からしてみれば、ストレスがたまります。せっかくここまで読んだのに、それはないよーと。
じゃあどうすればいいのかって?
ストーリーに説得力を持たせることです。悪徳主人公の自業自得や、歴史の荒波に飲まれたり、主人公たちの死によってほかの大勢が救われるとか。ぱっと思いついたのはそれ。

あまりにももったいなくて個人的に感想送ることができるのなら、そうしたかったけど、基本的に匿名ダメ、ネガティブ感想ダメという仕様にされているため、断念しました。
かといって、自分の近況メモに書いたら、悪口と受け取られかねないのもあって、このブログに投稿した次第です。