あなたの小説はなぜラストまで書けないのか。あるいは読まれないのか。

文章が読みにくい、冒頭しか読まれない、最後まで書けない、という初心者が陥りがちな悩みを少しだけアドバイスします。

削除宣言をした数日後、いきなり上位にランクイン!

 あなたの小説はなぜ、ラストまで書けないのか?の追記と所感

 

★の数がかなり増えていると思ったら、なんと創作論・評論部門でランキング1位を獲得していました!!!

感想コメントくださった方々、ありがとうございます。

 

読まれても★もフォローもほとんどなかったから、需要ないのかと思ったのですけど、たくさんアクセスがあったのもあって、幅広く読まれたみたいですね。

お役に立てたようで何よりです。

 

ただ、個人的にいろいろ思うことがあり、予定通り削除する予定です。決してカクヨムさんに不満があるとかではなく、私自身の事情です。

 

じゃあなぜ、このような創作論を公開したのかというと、人様ががんばって書いた作品にあれこれダメ出しするのが難しいからです。

 

例え第三者が読んでど下手くそな作品でも、作者さん自身は愛着があるはず。

それを文章作法がなってないとか、構成がまるでダメとか指摘するのは勇気がいります。もし望まれてない場合は、余計なおせっかいになりかねません。

ああ、読みづらい。でも言えない。

しかし気になる……。

と、ネット小説を読むたびすごくもやもやします。

 

だから自分で適当に作った例文を使って、小説指南(というほどでもないけど。ヒントと言ったほうが近いかな)を公開しました。

どこかで執筆している作者さんたちのお役に立てたのでしたら、幸いです。

 

いただいたコメントのなかに「プロットを書かない場合の方法をもっと詳しく教えて欲しい」というご希望がありましたが、ごめんなさい、あれ以上は難しいです。

 

決して出し惜しみしているわけではなくて、書き方は人それぞれですから、いろいろチャレンジしてみてご自身に合った創作スタイルを見つけてください。

初めから「プロットを書かない」と決められるのではなくて、一応、プロットやあらすじを書くのをおすめします。(私はあらすじは書いてます。脳内だけだと忘れたりするので……)

 

プロットを立ててみて、それがご自身に合う合わないを判断されたあと、また模索しながらいろいろ執筆してみてくださいね。

ラストまで書ける自信がない場合は、最低限、オチまでメモしたあらすじはあったほうがいいと思います。

 

頂いたコメント(匿名にしました)

 

№01

 特に、まだ読書経験が少ない(長編200冊以下とか)、書き慣れてもいない、といった書き手にはいい指南かもしれない。確かにそういう原稿を見たことあるな、と首肯しながら読んだ。  期間限定とのことなので、気になったらお早めに。

 

№02

わりと淡々と教えてくれるので、豆腐メンタルにもやさしいのではないかと思われ。

こうした考察はお互い成長の糧になると思うので、美味しくいただきます。

 

№03

私、プロットを立てない(書けない)タイプです。プロットのところためになりました。消すには惜しいです。残しておいてくださるとうれしいです。私の意見 では、プロットを立てない具体的な小説の書き方を書いていただけると助かります。市販のハウツー本にないですし。よろしくお願いします。

 

№04

 丁寧に書かれた小説指南で、これが期間限定なのはとても勿体無いです。  タイトルこそラストまで書けないのかになっていますけど、内容はそれだけじゃなく、初心者が陥りやすい傾向に対して解説と改良案を詳しく提示してあり大変参考になります。

 

№05

 私自身、いくつか投げ出した作品があるのですけど、その理由は主にモチベーションの低下が原因でした。  今書いている作品がそうならないように、しっかりテンションを維持して書き続けたいと思います。

 

№06

系統立てて小説の書き方をまとめてます。 小説を書いてもアクセスが増えない人や書くのを途中であきらめてしまう人は是非。

 

№07

これを読めば、宝くじで一等があります。彼女ができました。とはなりません。 しかし、アクセス数やレビューが増えました! といった効果は期待できます。 また、自分の小説を見直すいい機会にもなりうると思います。 さあ、みんなでより良い作品作りを!

 

私の所感。

創作論には精神論と技術論があって、これはおもに初歩的な技術論です。

指南本はたくさんありますが、一番の教本は市販されている一般向け小説を読むことだと思います。

だけど昨今のネット小説では、まともに書かれた描写のある文章は好まれず、即戦力のヒントになるとは思えません。

もしランキング上位を狙うのならば、参考にしないほうがいいです。

まだネット環境が存在しない当時は、素人の文章を読む機会はそうそうありませんでした。だからお手本になるのは、書店で売っている小説か図書館の本です。

だけど、だれもが気軽にネットができるようになると、お金を出してまで読書をしたくないという層が出てきます。でも何か読みたいときは、とりあえずネット小説……という具合。

そうなるとあらかじめ文章として脳内にインプットされてるのが、素人が書いたライトな文章ばかりになってしまうので、その人達が書き手に回ると似たようなライト系になってしまいます。

さらにその描写すら読み書きするのが面倒になって、今ではお約束満載の作品が目立つようになりました。恋愛ゲームやネットゲームそのままの世界観の小説が人気あります。描写がなくても想像しやすいからです。

だからまともに書かれた文章が読めない層が多いのもあって、ネット小説のランキングは小説もどきばかりなのでしょう。

人気が欲しいからと、まともな文章が書ける書き手さんも、大勢の読み手に媚びているのを時折見かけます。だけど人気がでない、と愚痴を日記に書いているのも。

それこそ、なぜあなたは小説を書いているのか、を私は問いかけたい。

 書き手が本当に書きたい物語を、だれもが読みやすい文章で書けるようになって、そんな作品がネット小説としてたくさん公開される未来を望んでいます。

書籍化云々……は記事に書いたように、あまり夢を見ないほうがいいです。そればかりにこだわる時間がもったいないです。

正直な気持ち、私も書籍化はとてもうらやましいです。

だけど、本当に書きたい作品でないものが出版されてもうれしくありません。運よく売れて、次巻も書きましょう、という話になっても書く気になれないと思います。デビューで燃え尽きるから。

だったら素直に書きたいものをマイナーで読まれなくても、趣味として淡々と書き続けるほうが性に合ってます。

ネットで公開して、ごくたまに感想いただけたらそれで嬉しいです。

 

ここに書いたことは、あくまでも一個人の思いとして捉えてくださいませ。